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2024.09.30

築年数から見極めるマンションの売り時について

マンションの売却を検討する際、「今が売り時か?」という疑問は誰もが抱くものです。その判断材料として重要な要素の一つが築年数です。築年数は、マンションの市場価値や購入希望者様の需要に大きく影響します。今回は、築年数に注目し、売り時を見極めるポイントについて一般的なケースで考えてみましょう。

 

 

 

 

新築時〜10年:高値での売却が期待できる時期

新築時〜10年のマンションは、まだまだ新築に近い状態を保っており、設備や内装も比較的新しいため、購入希望者様からの人気が高い時期です。この時期は、建物や設備の修繕費用も比較的低く抑えられ、管理状況も良好であることが多いです。そのため、新築価格に近い金額または、新築価格を上回る価格での売却が期待できるため、売り時と考えられます。

築10〜15年:リフォームの有無で価値が変わる

築10〜15年になると、内装や設備の経年劣化が目立ち始めます。特にキッチンやバスルームなど、水回りの設備の状態が売却価格に影響を与えることが増えます。このタイミングで売却を考える場合、リフォームを行うかどうかが重要なポイントです。リフォーム済みであれば、比較的高い価格で売却できる可能性があります。一方、リフォームを行わずに売却する場合、価格が下がるリスクがあるため、事前に査定を受け、戦略的に判断することが求められます。

築15〜20年:市場価値が下がり始める

築15〜20年を超えると、マンションの市場価値が徐々に下がり始めます。特に、この時期になると大規模修繕工事が実施されることが多く、修繕積立金の増額や臨時的な費用が発生することがあります。また、建物自体の劣化も進んでおり、耐震性や断熱性の面で新しい物件と比べて劣る場合もあります。こうした状況下で売却を検討する場合、タイミングを見誤ると価格がさらに下がる可能性があるため、早めの売却が得策です。

築20年以降:リノベーションや土地の価値がカギ

築20年以上になると、マンションの価値は大幅に低下します。ただし、立地が良ければリノベーション物件としての需要がある場合もあります。特に駅近・中心市街地や人気のエリアでは、土地の価値が評価され、ある程度の価格で売却できることもあります。また、マンション全体の建て替えや再開発の計画がある場合も、市場価値が上がる可能性があるため、地域の動向を注視することが重要です。

まとめ

マンションの売却タイミングは、築年数が重要な判断基準の一つとなります。築年数ごとに異なる売り時のポイントを押さえ、早めに行動することが成功のカギです。売却を検討している方は、築年数に加えて、地域の市場動向や将来的なリフォーム費用なども考慮しながら、最適なタイミングでの売却を目指しましょう。
また、現在の静岡市内では新築マンションの建築が年々減少しているため中古マンションの市場価値が高まっています。今回ご説明した一般的なケースとは異なり築年数に左右されずに高値で売却されているマンションが存在することも事実ですので、売却を検討される際にはマンション売却に詳しい不動産業者に相談されることをお勧めいたします。

監修者情報

髙倉 茂樹

髙倉 茂樹
代表取締役・宅地建物取引士

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